平和大通りでのパレード
日本シリーズを地元で二勝したものの、優勝を信じていたファンにとって期待に反し残念な結果に終わったカープ。
秋空に鯉はね舞えず女神泣く
ファン、私も含め3戦以降は消化不良の感もあり、やや冷たい眼差しの方も多かったようです。しかし11月5日の優勝パレード、マツダスタジアムでの優勝報告会と進むにつれそんな思いは払拭されたのではないでしょうか。
小春日やパレードの歓喜赤く染む
幸運にも抽選に当たったファンで赤、赤、赤一色に染まった優勝報告会。スタジアムは超満員で、テレビで見ていた私も一体となり素晴らしい会でした。
大舞台での緒方監督の采配、選手の予期せぬ不調等々もあり、日本一の栄光を手にすることはできませんでしたが、監督の言葉の通り、口惜しさはありましたがむしろ沢山の教訓を得ることができたことが今後のカープにとって最大の糧となったことでしょう。
続いて行われた黒田選手の引退セレモニーではその素晴らしいスピーチに誰もが心打たれましたが、クライマックスは式後の感動のドラマ。サプライズで行われた15回の胴上げとその後マウンドに一人残り30秒間にわたり右膝をついて抑えきれぬ涙を何度も拭うようなシーン。私はそこに男気黒田の見事な引き際を見た思いがしました。
秋空に燦・讃と舞う鯉黒田
黒田博樹のあまりに古風で律儀な男の矜持。いま私たち日本人が失いかけている大和魂を見せてくれたようで本当に清々しい一日でした。カープの皆さま有難うございました。