2013年10月10日

糠袋と躾

醗酵糠袋

かつての日本女性は肌の手入れを母親から習っていました。幼い頃から共に入浴し、母親は自分の磨いた糠袋で子供を磨き、3〜4歳になると自分も見様見真似でそれを行うようになります。母親との入浴は嫁入り近くまで続き、その間に礼儀作法はもとより炊事、洗濯、掃除、言葉遣いなど人間として備えるべき生き方の規範を習っていったのです。

躾とは読んで字のごとく身を美しくする作法を表わす言葉です。この字は中国から伝えられた漢字ではなく辻や榊などの文字と同様日本で作られた国字(こくじ)であり、そこには日本人の心のあり方の特質がよく表わされています。

当社社長が漢萌糠袋を日本女性に最も相応しい和漢方美容料として製品造りの第一歩としたのは、この躾の文字通り美しい人づくりをめざすことを社是として掲げたからです。
初期の糠袋は現在の「漢邦」と異なり、米糠にレンゲ蜂蜜、王乳を少し入れて特殊乾燥を施したものでしたが、研究を重ねるうちに生薬を煎じて濃縮液を作り、そこに黒砂糖やレンゲ蜂蜜を混ぜ、さらに麹をつけた米糠とヨクイニン末を加えて練り上げ2〜3年醗酵・熟成させた褐色の糠袋へと移り変わっていきました。

原料の生薬は全国を行脚し産地と品質を厳選しました。たとえば黒砂糖は社長自らが西表島まで出向いて最高の物を買い付け、届いた大量の板状黒砂糖を女性社員総出でノミとツチを用いて粉砕しました。与えられた作業はすべて初体験でしたので、常に試行錯誤の連続。煎液を何回か煎じて規定量まで煮詰める際、幾度も焦げ付かして呆然としたものです。このように漢萌美容料の原点とも言うべき「漢邦」は、会社黎明期に数々の失敗の中から多くのことを学びとって育まれた製品です。

クールジャパンの影響からか現在エステ業界においても和漢方エステとして「漢邦」をご使用いただいているサロン様も少しずつではありますが増えつつあります。欧米発のスキンケアコスメ一辺倒ではなく、わが国伝統の美容文化に根ざすオーガニックコスメにようやく目を向け始めていただいていることは大変喜ばしい限りです。


posted by ハルカ at 16:41| Comment(0) | 漢萌と私 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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