2013年09月10日

花芙蓉に想う

花芙蓉
花も葉もやわらけく咲く花芙蓉 ─── 純子

初秋にかけて花芙蓉の絵を飾ります。その絵は50代にさしかかり心身ともに疲弊しきっていた頃、学生時代に登った大山北壁を再び見たくなり、一人旅に出たその先で出会った日本画家の方に弟子入りして初めて描いた作品です。淡い紅の大きな花びらを秋の陽にひらひらと咲き、わずか一日で萎む儚さも愛おしく思いこの花を描きました。

学生時代に初めて見上げた大山北壁はその迫力にただただ身のすくむ思いでしたが、35年近く経って訪れた北壁は風雪に耐え、さらに荒々しく梳られ堂々とした姿で私を圧倒しました。私は胸が熱くなり思わず手を合わせたのでした。

ハチク

私に絵の手ほどきをして下さった先生は院展で連続入選されている院友で、経歴・実績ともに実にご立派な日本画家の方でしたが宿で旅のお話などしているうちにすっかり仲良くしていただき、有難いご縁をいただくことになりました。それからは仕事の忙しい中、時折1〜2時間程度にわか画家になりきって絵筆をとり、いつしか仕事にも心のゆとりを持てるようになっていきました。

会社の玄関には先生の淡竹(ハチク)の絵が飾られています。これは雨後の筍のように栄えるようにとの思いを込めて下さったものです。「人生はちょっとした奇遇である」という名言もありますが、ふとした偶然の出会いで貴重な人生の糧をいただいたことに今でも感謝の気持ちで一杯です。


posted by ハルカ at 16:07| Comment(0) | ご縁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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