2013年08月09日

梅干の紅は日本の色なりし

梅.JPG

紫蘇に染まった梅漬けを三日三晩の土用干しでさらに赤の色を増してしっかりと酸っぱさ(クエン酸)を包み込んだ梅を食しています。今年は気候が不順でしたので梅漬けは止めて、梅ジュースと梅ジャム、梅酢を作りました。この夏はこれらを三種三様に楽しみながら健康に過ごしています。梅は暑さを乗り切る最適の食べ物です。

梅研究家、松本紘斉先生の本を社長から渡され先生流梅干を毎年10kgを25年近く作ってきました。土用の入りから立秋までの間、庭一面の土用干しは真夏の風物詩でした。松本先生の土用干しは三日間は昼間ザルに広げて干し、夜は梅酢に戻す、そして次の三日間は夜干しをして朝早く取り込み梅酢に戻す。都合六日間で終わりますが、お天気な日ばかりではなく夜干しは特に大変でした。

空眺め祈るような夜干し梅  ─── 純子

先生いわく昼間干すことで消毒になり、夜戻すと干してしぼんだ梅に梅酢をしっかりと含んでくれます。また夜干しは夜のオゾンを十分に吸収して皮が柔らかくなりうま味も増して美味しく美しい梅になります(写真の先生の梅)。

ある年、夜干しを終える最後の朝、とり込み作業が遅れて陽が高くなる9時前頃になってしまいました。せっかく柔らかくなった梅が硬くなってしまいもう一度夜干しをすれば大丈夫と軽く考えていましたが、再度夜干した日は立秋にもなっており、硬いままで柔らかくはなりませんでした。これは私にとって大変貴重な出来事となり、自然と対話しながらの作業がいかに大切であるかという気づきになりました。以来、美容料づくりにおいてもこの自然からの教えを大切に守っています。

東京に暮らす娘は私が伝授した通りの梅干を毎年作っていましたが、福島の原発事故以来、外に干すことに懸念を感じ梅漬けのまま(土用干しを行わず)食しているようです。天候にも異変が生じ、昔ながらの土用干しもままならない状況に梅干の明日を心配する今日この頃です。


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posted by ハルカ at 13:51| Comment(0) | 談義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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