2014年09月02日

醗酵美容料今昔


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久々の初秋の陽射しに万物すべてが微笑んでいるように感じます。

この度は広島大規模土砂災害のお見舞いを多くの方々からいただきありがとうございました。
漢萌広島工場は安佐南区の可部線沿いに位置し、今回特に被害が甚大だった梅林、八木地区からは駅五つ南にあります。

当時の雨雲レーダーで見ると当社は激雨エリアよりほんのわずかばかり逸れたのであのような惨状は免れましたが、それでも近隣の高台では各所が陥没し被害の爪痕を残しています。このところ異常な気象状況が続いていますが、9月は何とか穏やかであって欲しいと大自然に祈るばかりです。

漢萌は昭和38年に創業し、お蔭様で今年50周年を迎えました。当社の蔵の中ではまだ自然が豊かで最高の原材料に恵まれていた昭和の時代にテストを繰り返しながら造った様々な美容料原料たちが20年以上も醗酵・熟成し続けています。今年に入って蔵出しを行い調合した美容料を色々な方にモニターテストをしていただき4種の新製品をやっと軌道に乗せかけたところです。

現在あらゆる分野で醗酵がブームとなっていますが、弊社社長三戸唯裕の第一作はぬかに麹をつけて造った「醗酵ぬか袋」でした。昭和61年から平成3年頃にかけてはバブル期であり、当時は海外ブランド流行りで、海外旅行のお土産はお決まりの有名ブランドの口紅という時代。今でこそクールジャパンなどとニッポンを意識した商品にスポットが当たるようにもなりましたが、高級感や華やかさのない素朴な「醗酵ぬか袋」などは当時影の薄い存在となっていました。

それでも社長はどこまでも日本女性の肌には身土不二を貫いて再び醗酵化粧品の研究に取り組み、使い易いリキッド状の醗酵美容液「幽玄麗」を誕生させました。当時蔵入りした昭和仕込みの「幽玄麗」は毎年醗酵に丁度よい時期を見計らい一年分を時間をかけてゆっくりと搾りにかけています。

「幽玄麗」に続いて成分・製法を多少変え、ノンアルコールの錬り状美容料に仕上げたのが「祥」です。折りしも当時アトピーやその治療薬によるステロイド依存症が激増していました。月刊誌わたしの健康(主婦の友社)に「祥」が採り上げられ大変話題となりました。その後もさらに肌になじむべく改良を重ね、極め抜いた活肌美容料として洗練されてゆきました。当時毎日朝一番に温蔵庫にて櫂(かい)を入れ日々変化する醗酵の状態をチェックし、どんなものになるのか期待と不安が交錯した開発当時の記憶が今も懐かしく蘇ります。

今回、会社創立50周年を記念して「昭和仕込みシリーズ」を新発売する予定ですが、醗酵アイテムも錬り状と液状のパック料2点を考えています。モニター希望の方には先着20名様に限りテストアイテムを差し上げます。以下会社ホームページの「お問い合わせ」ウォームの「お問い合わせ内容」に「テストアイテム希望」と明記し送付先、電話番号などをご記入の上お申込下さい。
http://www.kanpoo.co.jp/contact/tmrmail.cgi


posted by ハルカ at 17:24| Comment(0) | 漢萌と私 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする