晩夏 69回目原爆の日、京都からの来訪者
人も又同じ暑さの中にあり(丹青)
原爆の日に都合の許す限り京都から慰霊祭に参加されている一人の女性がいます。彼女は小学一年生の時に被爆。その日は白地に青い水玉の服を着ていたため身体に水玉の青が薄く残ったのだとか。やがてその痕跡は成長とともに薄れてはいきましたが、心の傷、被爆の重荷は今も完全に癒えることはないと話された。
今年は生憎43年ぶりの雨の慰霊祭。降りしきる雨にけむる参列者たちの祈りの光景はあたかも犠牲者の蠢(うめ)きであるかのようにも思えました。それは被爆地広島に戦後69年を経た今もなおくすぶり続ける悔恨の念からでしょうか。
久々にお会いした彼女は社長がコンサルタント業時代の秘書を務めた方で、また昭和42年には漢邦(現漢萌)の宣伝担当として大阪に出向し当社のスタート商品であるぬか袋を持って奔走。その後につながる第一歩を築いた功労者でもあります。
昭和42年当時の世相は活気に満ち溢れていたし、化粧品業界もとても華やいだ雰囲気がありました。そんな流れの中、素肌美に日本女性の美しい面立ち、社長から伝授された巧みな話術で行ったぬか袋のデモンストレーションはきっと一服の清涼剤であったことでしょう。
折も折、今年創業50周年を迎えた漢萌。懐かしい当時の苦労話など語り合いながら社長と楽しいひとときを過ごし、また来年もと茜色に染まった夕日を見ながら再会を約しました。
お肌の盆休み
立秋とは云えまだまだ暑い日が続きます。一説によれば四季の中で夏の暑さは一年間の老廃物を出すためとも言われています。
お盆休みには思い切って冷房なし、日焼け止めクリームなし、保湿剤なしで気持ちのよい汗を一杯かき、大きな息を吐きながらお顔をお水でこまめに洗い、冷たいタオルでやさしく拭き取るだけの肌休みをおすすめいたします。これは清らかな水に恵まれた日本流最高のスキンケアです。また水分の補給もお忘れなく。温かい梅干茶もお腹を温めすっきりとします。
夜は半身浴。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで普段冷房で冷えている体を芯まで温めてくれます。
お盆明けにはお肌はしっとり気分(身体)爽やかです。お暑いひととき、素朴生活を試してみるのも一興です。